松竹配給ドリフ映画14作目。
マンネリと化していたテンプレ設定から人情ドラマにガラリと変えた挑戦的な作品となっている。
5人がひとつの場所に揃うことがないので5人の演奏シーンや絡みはない。
浪人生の息子加藤が退職金に手をつけ、親友が死に、想いを寄せていた女性のもとにポッと出のイケメンが…などいかりやに立て続けに降り注ぐ不幸に涙を禁じえないがツギハギ感が否めない。
最終的にはハッピーエンドで終わるが、加藤が成功しなかったらかなり悲惨な最期を迎えるであろう悲しい展開の連続。
高木ブーの姉役の菅井きんといかりやの絡みが最高だった。5人の絡みが無くとも所々クスッと笑える箇所があったのが良かった。
仲本工事と志村けんと高木ブーは中盤から空気。
キャラの濃いイヤミ上司仲本を持て余し気味だったし、これまでのドタバタ要素が一切無くなりドラマになったのは新鮮ではあったものの、わざわざドリフでこの内容をやる意味はないと思いました。