おかか

告白のおかかのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
4.8
原作既読。
一瞬たりとも目が離せない、さすが湊かなえ作品。
小学校中学校って、どうしてもまだまだコミュニティが狭いから「学校」と言う場所が、子供の世界のすべてになってしまいがち。スクールカーストがある中で、あんな狭い箱の中に閉じ込められれば、簡単にいじめも起きますよね。誰も仲間外れになりたくなくて、偽善者ぶって、群れて。教室という狭い箱の中の情景がすごくリアルでした。

冒頭の松たか子の告白。上映時間の割に大きく割合を占めているが、全く苦じゃない。松たか子の淡々と、しかしどこか波のある話し方が、一言たりとも、一文字たりとも話を聞き漏らしてはいけない、と思わせられました。
彼女の復讐劇は、こちらの考えも及ばないほど壮絶で緻密。弱みを握り、適切にそこを突く。彼女の「なーんてね」は、最高でした。
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