2022-40
Fukaseの狂気じみた話し方、佇まい、雰囲気、歩き方、挙動、所作。全てが狂った殺人者として成立してて凄みを覚えた。作品を鑑賞した後、しばらく恐怖感が抜けなかったほど。小栗旬と菅田将暉もいい感じ。菅田将暉の狂気に飲まれていく姿や、自分が巻き込まれていく恐怖を如実に表していたし、小栗旬のちょっとオールドな雰囲気を醸し出す刑事も味があって良い。人間味があって、登場人物の中では、清田刑事、彼が一番好きでした。
ただ、4人家族に対する古くからの伝承が残ったコミュニティについてその後全く触れられてなかったのが残念。ここからどういう風にこの狂った慣習が解き明かされていくのかな？と待っていたがその後特に描写なし。テンポも早く、散りばめられた要素がうまく回収できてないように思いました。
最初この作品を見た時、Fukaseは自分の想像の中の人間で、実は菅田将暉だったりするのかな？と冒頭で思ったが、あながち間違っていなかったかもなと、ラストの壮絶なシーンを見て思った。
