このレビューはネタバレを含みます
「まなみはこのクラスの生徒に殺されたんです」
愛する娘の死。終業式の衝撃的な告白。
少年法で守られているあなたたちはその気になれば人を殺せますからという。
AとB。
殺意があって殺さなかった。
殺意がなくて殺した。
牛乳にHIVに感染した血液を入れといたという怖さ。
悪気のない熱い後任の担任の善意で、直樹を励まそうと自宅を訪問、その度に直樹は発狂、負のスパイラルという皮肉。
母の期待を背負い、世の中を沸かせたいという歪んだ想いが殺人へと駆り立てる修哉。
出来損ない…ざまあみろ、あいつができなかったことを俺はできる、という見返したい気持ちからの直樹の殺人。
善悪とは?というのを執拗についてくるし、語り手や焦点となる人を変えながら多面的に描写しながらどろっと不気味な雰囲気を纏う映画で面白かった。
最後すごいな…。
「なあんてね」
この頃の橋本愛かわいすぎ。