仁烏

告白の仁烏のネタバレレビュー・内容・結末

告白(2010年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

一つの事件を、何人もの視点で見る映画。
視点を変えることで次々と明らかになる人間の内部。
自尊心、善意、理想、愛情。
いい言葉のはずが、方向性を間違えればこんなにも恐ろしいものになるのかと感じた。
いつだったか、「法律は被害者を守らず加害者を守るものだ」と言われていたのを思い出した。
少年法のいう少年とは...。
加害者とその家族は、被害者とその家族より命が軽くなるのか。
自業自得だと考えた時点で、自分が人の命の価値を決めているという恐ろしさ。
とてもおもしろい映画だった。
最後の少年が自分の行いを振り返るシーンは、唐突に現実味がなくなってしまい好みではなかった。
それ以外は役者さんの演技力が素晴らしく、気が散ることなく最後まで見られた。
原作を読もうと思う。
仁烏

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