このレビューはネタバレを含みます
度々登場する、犬。車にひかれようと八つ当たりされようと、犬は何も憎まないし嫌わない。博愛動物だなあ。
そして、トリコロール三部作に共通して登場するシーン、"空き瓶を回収ボックスに入れようとしている老人"のシーンが、期待通り挿入されているが、今回のは一味違う。
これがやりたかったのかー!って感じ。
また、今作でも裁判所のシーンがあり、トリコロール1作目と2作目の人物がここで出てくるのかと思ったら現れず、今回は出さないのかと思っていたらあんなところに…笑 これも偶然か必然か。
ラストシーンには鳥肌がたった。
モデルの仕事で、赤いバックで撮った主人公の写真と、ラストのテレビのニュース映像が完全一致。
粋な演出だった。
細部の演技も良かった。
こめかみの動くテンポで怒りや苛立ちを伝えていて、このこめかみの動きが違うと、印象も全く違ったものになったであろう無表情での演技。
この三部作はDVDを買って何度も観直したい。