陰謀論者X

GONINの陰謀論者Xのネタバレレビュー・内容・結末

GONIN(1995年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2024年5/28 YouTubeで期間限定配信してたのを視聴。この映画の疾走感と滅びの美学、かなり好きです。

「チーム奥山」‪……‬90年代はかなり勢いありました。その走りの映画でしょうか。90年代初頭のバブルが弾けて人生の総決算を迎えた男たちがヤクザのカネを強奪😇

復讐を誓うヤクザが二人組の殺し屋を送り込んで1人ずつ殺して追い詰めていく。家族を皆殺しにしていた竹中直人を一発で殺した後に、昂ったビートたけしが弟子の木村一八にわざと煽らせながらホモセックスする場面も異常感あるし、今作の殺し屋役は目が本当に怖い感じがする。

本木雅弘と佐藤浩一がこれまた純愛ホモな関係で死に際にキスをします。竹中直人は既に精神が破綻しているリーマンですがその姿は正に「笑いながら怒る人」。元警察官役の根津甚八の拳銃の扱いに長けた手練れ感も良かったですし、椎名桔平が演じるパンチドランカー・ジミーの言葉がすんなり出ない感じや床に寝ながら周りの人間を殴る演技が良かったですね。

最後、執念深く追ってきたたけしと相討ちとなり佐藤浩一のお骨にもたれ掛かりながら静かに死んでいく本木雅弘の姿は「真夜中のカウボーイ」的な感じで余韻深いです。
陰謀論者X

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