アキラナウェイ

隣人は静かに笑うのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)
4.1
最近の悩みなんですけど、Amazon PrimeとNetflixの二足の草鞋でもう本当に映画が見放題ウッハーなんですけど、自宅鑑賞ペースは上がって、逆にレビューのペースは落ちて、レビューが滞りがちに。ストレス〜。

映画が気軽に観れる分、映画を観るというのが日常的になり過ぎてぼんやり観てしまっていないか自分!?映画への感性が鈍っている様な気もする。ストレス〜。

ま、いいや(いいのか?)。

この作品、後で知ったんですけど今はレンタル禁止だそうで。90年代後半の重厚なサスペンスをNetflixで堪能しました。

大学でテロリズムの歴史について教鞭をとるマイケル(ジェフ・ブリッジス)は、向かいに越してきた設計士オリヴァー(ティム・ロビンス)と親しくなる。家族ぐるみの付き合いが始まるが、マイケルはオリヴァーの挙動に不審を抱き、彼の驚くべき過去を知る事になる。

冒頭、虚ろな表情で彷徨い歩く血塗れの少年。
定まらない視点の様にふらつくカメラワーク、ただならぬ雰囲気に一気に引き込まれる。

最近は喋り方のクセが強過ぎながらも、色んな映画に渋みをふりかけてくれるジェフ・ブリッジスおんじがまだ若い。

ジェフおんじが走る
ジェフおんじの脂汗が光る

対して永遠の童顔、どこからどう見ても良い人そうなティム・ロビンス。でもテロリストかも…とマイケルが疑い始めてからの彼の笑顔は怖いっ!!

この2大スターによる、表向きはニコニコ笑顔のご近所さん、でも裏で繰り広げられる心理戦の攻防が見応え十分。
特に振り返えれば奴がいるー!っていうのが何度かあって、ベタだけどやっぱり怖い。ちなみにオリヴァーの妻(ジョーン・キューザック)の振り返れば奴がいるパターンも抜群に怖い!

そして、どんでん返しなラストの展開が素晴らしい!

オリヴァーとその妻の動機付けが薄いのはちょっと残念。オリヴァーはともかく妻の方はもう意味不明だし。

でもサスペンスとしては久し振りに楽しめました。

この、隣の人がちょっと怪しい系だと、邦画の「クリーピー 偽りの隣人」の香川照之がかなりヤバイし、邦画ならではの湿気が凄いので興味がある方は是非。