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紅の豚のmayuのレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
4.3


なぜか金曜ロードショーでしか観たことない作品。しかも1回だけ。
古い記憶しかなかったから、どうしても観たくて蔦屋書店に買いに行ったらちょうど20%offしててラッキー✨

ポルコがフィオのお父さん(ピッコロのおやじ)に飛行機の修理をお願いしてお金を払ってる時。
見たことない量の札束を出してるのに
「まだまだ足りない、こんなの今はただの紙切れだからな」て台詞から
一緒に観てた彼は「世界恐慌の時代だね」と言ってて、驚いた。
他にも「アメリカなんかに頼むのは恥だ」とか何とか言ってたけどそこからも
「第二次世界大戦の前のだろうから、やっぱりそうだね!」と言ってて。
調べたら第一次世界大戦〜第二次世界大戦の間の時代、イタリアを舞台とした作品とのこと。
歴史をしっかり学んでる人はそういう細かい所から、当時の生活や、関係性とか時代背景を察する事が出来るのか…と勝手に関心した。

私は「帰らざる日々」が大好きで、何度聴いてもいいなと思う。

なんで豚になったのか調べた。
どうやら自分で魔法をかけてらしい。
忠実な犬でも、自由奔放な猫でもない。ポルコをキャラクターとして表現する動物として豚を選んでいるのは、
戦争に対して、どっちにも関与しない事を"豚になる"と表現している事などからこの作品のテーマやスタンスを感じ取る事ができる。
物語の中でもポルコから「俺は人間じゃなくて豚だから関係ない」みたいな発言もあったもんね。

もっと細かく紐解いていったら
他にも色々宮崎駿監督の想いやテーマが分かりそう。

フィオも好きだけど、やっぱりこの作品で欠かせない人と言えばみんな大好きジーナ。
ポルコはジーナの好意を分かっていながらも、なんとなく逃げてるように見える。
自分の大切に想ってるけど、今は応えられない的な。
いつになるか約束も出来ないし、したくないからなのか…


DVD買って正解だった☺️また観よう
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