FATMAX夜食のデブロード

エイセス/大空の誓いのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

エイセス/大空の誓い(1991年製作の映画)
3.0
当時はアイアン・イーグル3の看板よりも

"SONNY-CHIBA"こと千葉真一参戦!

を売りにしていた。
(まぁ2もナンバリング推しはしていなかったのだが。)

大戦時のACES-撃墜王達がお互いをリスペクトする同士となり当時の戦闘機による航空ショーをしているという設定が2作目以降の"アメリカ万歳とは違う"という方向性をより色濃くしている。
(2はまだ某国が明確に敵だった)

今作は過去作に比べるとチャッピーを明確に主役とした上で、良い言い方なら《外伝》、悪い言い方なら《色モノ》的内容になっているので、アイアンイーグル続編という事を推さないのはアリとも言える。

簡単に言えば「vs麻薬組織」という映画。

仲間の濡れ衣を晴らす/現地で奴隷の様に扱われている人々を助ける為に非合法上等で引退したACESが巨悪と戦う、つまり

『ジジイをナメんなよ!映画』

なのですわ、

当然過去作と違うテイストなだけでなく監督も007シリーズをそれなりにご存知ならば聞いた事があるでしょうジョン・グレンなので、以前とはかなり印象が違うと思う。

実際観てると「あ〜、ナンか007っぽい色が見え隠れしとるw」って感じる。
特に地上戦の演出は正にRムーア後期やTダルトン時代の007ライクな演出、特に間(ま)の取り方なんかとてもジョン・グレンである。


今作は空中/地上の同時進行作戦なのだが、とにかくそちら側に関しては『あの女性が強い!』
芯が強いとか揺るぎないとかもあるが、んな事かき消される程、そりゃもう"物理的に強い"!

そもそもド頭の登場シーンが鎖で吊るされてるのに

「 …イヤ、ナンか、多分大丈夫だよね?」

って思えるルックなのである。
(元々ボディビルダーらしい)


その女性と爺さん撃墜王達のチームで

空ではグッと来る大戦撃墜王達のクラシックファイターvsジェット戦闘機の胸熱バトルの一方、地上では村人を助ける為にフィジカル強めな女性vs組織の壮絶バトルが同時進行で描かれます、、、

…チョイと良く言い過ぎました。
修正します。

空では当時の現代兵器による強引を超えて"魔改造"を施された第二次大戦時代の戦闘機vs朝鮮戦争時代のジェット戦闘機という無茶苦茶な世代マウンティング勝負の一方、地上では【女ランボー/怒りの南米某所】というトンデモ大作戦が繰り広げられます!


もうホメてんだかバカにしてんだか自分でもワカンネェ文章になって来ました!


言っちゃえば徹頭徹尾 無茶苦茶な映画なんですよw

ただ、爺さん達の熱い男気と友情だけはしっかり描かれるのでソレで良いかなぁ、とww

大体ルイス・コゼット・Jr がそれなりの年齢なのでこんな設定なのでしょうが、ソレでも一応現役の空軍在籍になってる…とはいえですよ?
この扱いだと第二次大戦の撃墜王って年齢的に1作目のF-16フライト&コンバットはどう説明すんのや!とか、もう言い出したらキリがないのですw

『考えるな!感じゲフンゲフン』

で観ましょう。

実際に飛べる物が無く名前とは違うクラシックファイターを使ったりしてはいますが、ソレでも空を羽ばたく姿は中々に観てて気持ちいいですよ。

敵が麻薬組織とアイツら(ネタバレ回避)ってものイデオロギー的なノイズ無いですし、勧善懲悪ムービーとして肩肘張らず観れはします。


まぁ千葉真一の扱いや実は◯◯って設定、更にはあの展開に対してチョイと保守的超えて右感強めな思想で憤怒してる意見をどこかのブログで見た事があるのだが、あのオチに対する意見が割れる事はまぁ理解出来きる部分もあるけど、途中のアレ(実は◯◯)こそアメリカ目線の日本人差別そのものというのは ワシはさすがに乗れなかったなぁ。
細かく書かんけどな、メンドくさいから。


ジジイをナメんなよ映画としてベスト1とは言えないけど、シンプルに"昨日の敵は今日の友"な 同じ道を生きた男達の友情映画としては悪くないっスよ。

女ランボーが濃過ぎるけどw

1作目リピートついでにTSUTAYA発掘良品で出てたのを思い出して一緒に借りました。

VHSで観た時の感覚で採点すればスコアはもっと低いんだけど、今回は当時より笑って観れたので切り良く3.0!ww


余談だけど、敵機を5機撃墜するとエースパイロットと言われるが、他のパイロットに差別的で米軍は正式に使ってないとか、他の国でも命の危険があるから公表しないとか色々あるそうですよ。