低予算シチュエーションスリラーとしては結構良く出来ている方だと思うし、メル・ギブソンも彼らしさが漂う演技なのは確かで、掘り出し物感はある。
ネタバレ厳禁なオチも手練れな人なら気づくだろうがソコソコ感情移入するタイプなら素直に驚くだろう。
ジャンル物として作品の構造は悪くない。
中だるみもなく丁度良いランタイム。
ただ、そのオチに関して賛否が割れるのは至極当然。
そういう内容のオチだ。
(確信犯かもしれないが)
「ソレも含めてエンタメ」と言うには かなり性悪。
ストーリーやキャラクターだけでなく、このオチを是とする作り手にすら
『無礼と感じる程の"軽薄さ"』
を感じてしまった。
カウンター的なメッセージでもブラックユーモアとも思える要素が見当たらない。
ゆえに好きか嫌いかで言えば嫌いだ。
短時間で一気にシワが寄り過ぎて眉間が疲れた。
「クソ映画だな」とは思わないが、
「クソだな」とは思う。