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耳をすませばのokapiのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
4.4
何度見ても飽きないし、刺さるところが変わったり、はたまた変わらなかったりするジブリの作品。そして没入力。久しぶりにみた耳をすませばもとてもよかった。

自分だけの没頭できることを掴みかけた雫に、人と違う生き方は大変だよ、人のせいにできないからね。とシンプルだけど刺さるお父さんの発言や、頑張っている聖司に近づこうと、考えて考えて初期衝動で創作をし、全力で没頭する雫。高めあえるって尊いね、、
おじいさんに初めて書いたものを見てもらうシーンの雫に今回はとても共感した。
自分の内部を曝け出したものを、初めて見てもらうのは怖いよね、そして鍋焼きうどんのシーンが沁みる、、

恋愛が主軸ながら、恋愛だけでない見どころもこの作品の魅力だなーと思った。何度見ても京王線の郊外の街並みや、家族の団地暮らし、図書館、地球屋の世界観、サブキャラたちも良き。

聖司も最初、雫の事をおまえ呼びだし
(個人的におまえ呼びが嫌いなので)最初ほんとにやなヤツじゃんって思うけど、距離近くなってからの態度の詰め方かわいいな、、

何かと坂道の多い街が舞台なのも、進路に悩む時期の主人公たちも、狭い団地暮らしも、全ての設定が何気ないようでいて、物語の伏線のように感じるし、話に豊かさを生んでいる。丁寧に作られているなあと改めて思った。色々な初心を忘れかけた時、悩んだ時にまた見たい。

2022.8.30


東京の郊外感と学生特有の恥ずかしい感じ、久しぶりに見たら最高だった。でてくる図書館やアンティークショップにわたしも行きたい。この時代背景がツボ。
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