okapiさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

混沌、混乱、体調があまりよくなかったけど今日見たくて無理矢理見たら、(美しい)悪夢って感じだった。
調子のいい日にもう一回観たい。映画の感じ方が変わりそう。

エマストーンの知性が滲み出る美しさが、こ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

主人公の三上を、他人事として、物語の中の人物として見ることができなかった。それくらいこの作品は目を背けたいほど酷な現実をリアルに写していて、生きづらさを背負った人達にはあまりにも社会は優しくない。>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

映画には、人に希望や光を与える力があるのだと再認識させてくれた。
そしてこの作品は、その希望を押し付けがましくなく、しかし力強く伝えてくれた。

個人的な好みだけど、ショーみたいな映画や、泣ける題材の
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.8

凄くリアルだからこそ苦しい。
高校生は個人差が激しいけどまだ子供(未熟)だから、生まれてしまった感情や行動が理解できぬままに隠せず現れてしまう。仕方がないけど、だからこそ傷が深いと思う。

短い映画だ
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

-

欲というより念。
普通の精神状態ではなかったのだろうな。
胃もたれのような、見てるこちらの気力まで吸い取られる感じで全部はちゃんと観れなかった。松田英子、綺麗だけどCGのように完璧ではない見た目が逆に
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

初見

予備知識は全く入れず観る。ジブリは大好きだし、風立ちぬからの新作が観れるだけで本当にありがたい。
私の中で風立ちぬは美しくて完璧で、沢山ある大好きなジブリの作品たちを超えてきた映画だったから(
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.3

ドラマの良さが個人的に消されてチープな感じ(メロドラマみたいな要素のせいかも)がして残念だった...ルーブルも倉庫ばかりのシーンで思ったより映らなかったし残念。あらすじは面白そうだったから余計にがっか>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.8

王道ラブコメは見れないけど、これはSFちっく&設定が面白いちょっとズレたヘンテコラブコメ。何をするにもワンテンポ早い主人公と、ワンテンポ遅い男の奇跡的な話。あり得ないけど純粋に楽しめたし、監督ピュアす>>続きを読む

アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.2

アケルマンの、撮りたいものをただただ丹念に追い続ける感じが好き。
そこから滲み出る、1人でいる時にふと感じる虚無感や孤独、鬱々とした感じなど勝手に観る人が色々想像でき、しかもそれを冷徹な程現実的に、し
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.9

自分が漠然と追い詰められてる時、どうしていいかわからない時、何かに悶々している時、落ちている時、神さまが引き寄せてくれなのかなと思うタイミングでごくたまに今観るべきものを引き寄せてくれる時がある。この>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

なんだかもやっとしてるうちに終わった。20代後半の若者のリアルさみたいなんを表現しましたみたいな作品をみると恥ずかしくなるんよな...もっとテルコがダメダメのぐでんぐでんになるのを想像していたし単純に>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.9

古い日本映画だからか、風潮や女性への発言がひどくて絶句してしまったが、画が良い。静止画のカットがピッと入っただけでうっとりする。

誰もいない部屋の映像で、人の気配や詫びしさや、表現しきれない何かを感
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.9

じわじわ良さが分かりそうな作品。
でも思ったよりあっけない印象も感じてしまった。
→時間が経って自分の中で評価があがってきた。

自分が普段ふと感じることと重なる部分がこの映画のコンセプトの中にあり、
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.7

ラストが好きだった。
エゴは追い詰めもすれば誰かも救う。正解のわからない愛という表現を表現しきってくれた作品だった。

それにしても観る前から分かってたけど、宮沢氷魚を配役した人に拍手を送りたい、、

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

画面の吸引力凄すぎ。
面白い、熱い、てなる映画は個人的にあまりないので純粋にこういう気持ちを映画で体感できて嬉しかった。
中学ん時読んでいた記憶がどんどん終わるにつれて思い出されていったな、、

アニ
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.5

高校生くらいの頃からずっと観たいなと思っていたのになかなか観れなかった作品。

どう終わるのかが全くわからなかった。
少し怖さや不気味さがあるのに目が離せない。初見じゃ理解できない部分はあったけど、感
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

耳が聞こえないケイコ、なのに頭の中や心の中は雑音だらけで葛藤があって、それをじっくり丁寧にカメラが気持ちの機微を追いかけている。

会長とのやりとりは、言葉はなくとも本当にお互いの絆が伝わってくる素晴
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そばかす(2022年製作の映画)

3.3

うーん...テーマも特に最近では新しくなくドラマとかのがサクサク観れそうな感じ。

あらすじは面白そうと思ったし、自分も同じように感じることが多いから楽しみだったけど、なんだかあっさり、、あの男の子と
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モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

3.6

主人公の男はクズだけど、ラストに皮肉だけど教訓感あるような。すんなり手に入れた主人公にはちょっと不幸になってほしいが。

パン屋の女の子が、サブレをクルクル回して包むシーンのリズム感が好きだった。

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.7

蒼井優の新しい一面が見れた。そして美人で清楚で貞淑な奥さんという設定だからか、蒼井優のナチュラルな美しさが溢れ出てた、、好き、、

園子の顔のパーツ1つ1つを手でなぞるシーンは、「なぞる」という行為自
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.8

面白かった〜、エンタメとして楽しめる邦画は久々に観たような、、!

佐和子はそうすると思っていたよ(嬉)
女の根の深さと食えなさ、冷酷さが、漫画というツールを利用しテンポよく、また現実?創作?という楽
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(2022年製作の映画)

-

ちょっとわかる、ちょっとわからない。主人公さわ子は愛したいけれど、愛の向け方がわからないという印象だった。

ポスターの良さが上回ったかんじ、、お父さんとの関係性はわかるとこもあるが、実際描くにはもっ
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コレクションする女(1967年製作の映画)

3.9

気取っていて、プライドの高いめんどくさい男が、性にだらしなく顔も好みでない女アイデ(笑った顔めっちゃかわいい)に次第に恋に落ちていく様子をじっくりと、自由に感覚的に描いている。
真剣に見なくてもいいけ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

死とはわたしにとって未知で、凄く身近な人が亡くなった経験がまだなくて、亡くなった人はどこにいくのか漠然としか考えたことがないからファンタジー的な感覚があるのだけど、そんな「死」という理解できないある種>>続きを読む

紹介、またはシャルロットとステーキ(1961年製作の映画)

3.7

恋愛が主軸だけど、特にテーマはないように感じられる。(国民性、恋愛観の違いかな)
だけど短くて(10分!)美しくて、若干無意味に思える短編映画はとても非現実的な感覚を味わえて好き。

美人なシャルロッ
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