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哀れなるものたちのokapiのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3
混沌、混乱、体調があまりよくなかったけど今日見たくて無理矢理見たら、(美しい)悪夢って感じだった。
調子のいい日にもう一回観たい。映画の感じ方が変わりそう。

エマストーンの知性が滲み出る美しさが、この映画がどれだけカオスでもブレない芯のようになっていて、また彼女のビジュアルが、悪趣味にもとらえられる美しいセットや衣装ととてもマッチしていて、彼女のための映画のよう。
枯れ草色のようなドレスと、白シャツに丸襟の大きなボタンのついた黒いコートのルックがよく似合っていて、欲しくなってしまった。

旅、冒険、久しくしていないな、と思った。精神的な旅のようなものは随分してきた気がするけれど、色々な文化の違う国に行き、知らない人たちと触れ合う経験を久しぶりにしたくなった。ベラのように成長できたら最高。

現実的な恋愛や関係性は、ファンタジーより美しいね。2人が森の中を歩くシーンは純粋に美しく、唯一の癒しシーンだった。
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