オダヤカ

半分の月がのぼる空のオダヤカのレビュー・感想・評価

半分の月がのぼる空(2009年製作の映画)
4.5
何となく食わず嫌いしてたら数年経っていた原作ファンですがとても良い映画だと思いました

地方都市、病院、太陽に照らされない閉塞的な青春のあり方
「銀河鉄道の夜」に引用を絞ることによって自然的で力強い青春とは対比的に空想的で儚い幸せのあり方をより鮮やかに示した改版
彼らが幸せのスポットを浴びることが出来たのは人口照明と月明かりの下でした
物語を絞りきったため原作ファンが観たかったシーンというの少なかったと思いますがほんとうに大切な部分はしっかり抑えられていたかと思います
池松壮亮さんの演技が良すぎたので後半の展開では役者が浮いていると感じる場面もありましたが映画の限られた尺で初見も原作ファンも最後まで惹きつける構成が素晴らしかった

原作とは少し違ったアプローチの、これもまた青春モノの傑作だと思います
オダヤカ

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