てつじ

サンダカン八番娼館 望郷のてつじのレビュー・感想・評価

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)
4.5
魂の底から絞り出す声を殺した嗚咽、"じゃぱゆきさん"サキの生涯を、サキに憑依したかのように渾身の演技で演じきった田中絹代に尽きる。社会派熊井啓監督が鋭くメスを入れた日本の黒歴史、時代に翻弄され差別と汚辱にまみれた娼館の女達の悲哀が胸に突き刺さる。若いサキを演じた高橋洋子も好演、凄まじい傑作。
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