ENDO

黄線地帯(イエローライン)のENDOのレビュー・感想・評価

4.5
アンチ・ヒーロー天知茂が騙し討ちをした人身売買組織に殴り込み。神戸のカスバと呼ばれる無国籍な貧民窟で繰り広げられる復讐劇。三原葉子は他の地帯シリーズに比べると控えめだがダンスシーンは圧巻。守銭奴の貧民にチップで従わせる構造。首から顎にかけて刃物の古傷がある洋モク屋の老婆や点鼻薬を吸入し続ける麻薬組織のボスなど存在感がキャラクターの枠を破壊し押し広げる。特にバケット船の親子が淡々とその巨大なクラブで殺人を請け負う日常の感覚に怖気を感じた…あの躊躇いもなく押し潰す仕事ぶりが最も恐怖…殺された外国人娼婦が不憫過ぎる。愛に敗れる殺し屋は蜂の巣になって散るのみ…
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