ビッグバンド期のジャズミュージシャンの伝記映画は「グレン・ミラー物語」「ベニイ・グッドマン物語」に続いて3本目。今作の主人公レッド・ニコルズという人の存在、この映画を見るまで知らなかった。
映画内で奏でられる音楽はどれも心を浮き立たせてくれる様な音楽ばかり。ルイ・アームストロングが本人役として出演していて、レッド・ニコルズを演じるダニー・ケイとのセッションシーンはとにかく楽しさで溢れている！
ただ楽しいだけでは無いのがこの映画。巡業ミュージシャンという職業と家族との両立の難しさ、主人公が遠くに行けば行くほど愛娘との心の距離も離れていく辛い展開。
家族の危機を乗り越える為に音楽から遠ざかり、そしてまだ音楽への巡り巡って戻っていく。
「グレン・ミラー物語」「ベニイ・グッドマン物語」と比べるとミュージシャンというより"一人の人間"という部分にスポットライトが当てられた作品。
個人的には主人公と娘がピーナッツを使ってポーカーしているシーンがめちゃくちゃ可愛らしくて好きなシーン。
