がちゃん

ジャッカルの日のがちゃんのレビュー・感想・評価

ジャッカルの日(1973年製作の映画)
3.9
フレデリック・フォーサイス原作のベストセラーを、
『真昼の決闘』のフレッド・ジンネマン監督がほぼ忠実に映画化。

フランスのOASという反政府テロ組織が、自らの力に限界を感じ、英国から、通称“ジャッカル”と呼ばれる狙撃手を雇い、ドゴール大統領の暗殺を依頼する。

ジンネマン監督は時計のカットを効果的に使い、
ドキュメンタリー的な雰囲気を醸し出すことに成功している。

暗殺計画が行われるらしいという情報を得たフランスの首脳が、フランス1のやり手の警視に捜査を託して、ジャッカルとシーソーゲーム。

ドゴール大統領は、
暗殺計画を知りながら公開行事をやめないという。

ジャッカルは、
必ず大統領が国民の前に顔を出す日時をつきとめ・・・

ジャッカルを演じるのは、エドワーズ・フォックス。
クールな表情で冷酷に仕事を行い、時には見事な変装、偽名、職業まで偽って、捜査陣をかく乱する。

アルファロメオを乗りこなすんですけど、
車の下に仕込んだ仕込み銃がカッコいい。

姿の見えない“ジャッカル”を執念深く追い詰めるルベル警視もいい味。
推理力を働かせて、ジャッカルをもう少しで追い詰められるというところで、捜査を外されてしまう。
演じるは、マイケル・ロンスデール。

ヨーロッパ各地のロケーションの効果も、
物語のタッチに重厚さを与えている。

ジャッカルの正体をめぐって、
ラストではアッと言わせる展開で、
有無を言わせずバサッとラストにするのもうまい。
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