怨念大納言

テケテケ2の怨念大納言のレビュー・感想・評価

テケテケ2(2009年製作の映画)
1.8
テケテケの続編である!

恐ろしいのはあの映画に続編があること。
あと、私がそれを見たこと。

2となり、スプラッター色の強くなったテケテケ。
もう殺しまくります。
ザクザクと。

一応、テケテケの殺害ルールだとか、動機だとかを探すミステリ的要素もありますが、こちらは本当にお粗末。

あ、よかったのは、まだ人間時代のテケテケが、強姦で処女を散らした怨念から、破瓜の血を連想させる赤いものを身につけた相手を襲うという解釈。
血を穢れと捉える日本の悪習を連想させ、都市伝説に土臭い情念を付加させている。

ただ、その設定も、前述のルールも、非常に曖昧かつ安っぽい上に矛盾まみれ。
それを作中キャラクターに『都市伝説は非常に曖昧で~』なんて解説させてフォローする辺り、女々しすぎて逆に清々しい。

まぁ、B級ですから。
常識的でつまらない作品になるよりは非常識で面白い方がよい。

で、面白いかというと、これが微妙。
軽妙に殺戮を繰り返すテケテケのおかげでテンポはよかったが、非常にワンパターン。
場所は線路でテケテケは上半身のみで武器は使えず死体は体を上下に分けられる、という鬼のように厳しい縛りがあるせいで、バリエーションが出せないんだろう。

ここが非常に難しいポイント。
気がるに見られるB級ホラーではあります。
怨念大納言

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