大好きな映画のリメイク。
小学生に上がりたての頃に見て、それから何度も見た作品。
セル画特有の迫力も確かにあるんだけど、3Dで動くポケモン超可愛いな。
私の年代には馴染み深い初代のポケモン達、ゼニガメ、コダック、プクリンあたりは身悶えする可愛さ。
今見ると、最初の研究室は「最強の生物を作る」って目的にしては防衛策が貧弱過ぎるよな。
そりゃぶっ壊されますわ。
元々多くのテーマを孕む作品だけど、当時はクローン羊が話題だっただけに「科学が生命を作ってもよいのか」が主題だったように思う。
ただ、原発事故を経験してから見ると、「科学の思い上がりと自然(生命)」みたいな広大なテーマも感じる。
上手い肉を安く食べる為に不潔で狭い住処と不味い食料で家畜を育て、シーズン毎に服を着替えたくて人権&環境破壊、廃棄物の処理すら出来ないのに原発を作り、金持ちが財産独占して、未だに肌の色で暴動が起きてる。
役割は細分化され、複雑に絡み合う歯車の一つとして生きる現代人は、ミュウツーと同じくアイデンティティを失いかけてる。
科学の傲り。金銭への執着。
そうした人間の傲慢がミュウツーを作り、そうして作られた事に絶望して人間に逆襲する。
テーマが重厚な分大人が見ても退屈はしない。
改めていい映画だなーと思いました。