怨念大納言

音楽の怨念大納言のレビュー・感想・評価

音楽(2019年製作の映画)
4.3
めちゃくちゃ面白かった。
「技術」「知識」「身の程」あたりを知る前の、プリミティブな表現の喜びが溢れててよかった。

主役三人組にせよ、古美術にせよ、アヤちゃんにせよ、それぞれが清々しくて気持ちいい。

ウジウジとしたしがらみや確執とは無縁で、衝動に対して実直なイメージ。

70年代ロックの子ネタもいくつかあって、初めて古武道の曲を聞いた古美術のイメージが、「EL&Pの例のアルマジロウが砲撃してる横で、ピンク・フロイドの例の牛が振り返り、上空ではレッド・ツェッペリンの例の飛行船が墜落してる」というプログレオールスターだったりする。
(そのご、オフィーリアとして流される)

音圧で身体が芯から震える有り様なんかも、見事に表現されていました。
怨念大納言

怨念大納言