御大イーストウッド監督2作目
『恐怖のメロディ』を初監督し、『ダーティハリー』の主演を経て次に監督・主演を務めた本作。
久々の西部劇のようだが自分は西部劇はあまり見て無くて最初に見たのが本作だったと記憶している。
とにかくクリントの表情や仕草のルーツを見た感覚で、後に続くハリー・キャラハンや2000年までの主演作のキャラクターを確立したと言って良い。
西部劇は初めてなのだが、おおよそ勧善懲悪なストーリーであることは分かっていて、本作もそうなのだが、この流れ者“ストレンジャー”はならず者だけでなく、街の人々にも違う形で制裁を加えているように思える。その辺はユーモラスに描かれるが、何故街中を引っ搔き回すことになったかはオチに触るので止めておく。
最後ストレンジャーが街を去っていくが、それが幻想的に描かれていて、西部劇にしては変わった内容だったという印象をもった。
昔見たとき、この印象が残っていて、つい見返したくなってしまった。
言うまでも無いが、この頃のクリントの渋くクールな感じはホントカッコ良い。自分の憧れ・ヒーローであった。