天豆てんまめ

ウォンテッドの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

ウォンテッド(2008年製作の映画)
3.4
以前、期待せずに観たら、かな~り、面白くて、興奮した。
セクシーなアンジェリーナ・ジョリーが銃を撃ちまくり、
(車に寝そべって撃ちまくるのは、たまに観たくなる)
気弱なジェームズ・マカヴォイが変貌する。彼は、巻き込まれヒーロー感がぴったりで、観ていてほんとワクワクする。

とにかくスピード感があって、カーチェイス含めたアクションシーンもアクロバティックで楽しめる。ロシアのティムール・ベクマンベトフ監督は「ナイトウォッチ」をこの映画の前に観ていて(2部作のもう一つ「デイウォッチ」は観てないけど)スタイリッシュかつ独特の映像編集だと思ったのだけど、本作でもスローモーションとスピード感を交互に交えた映像センスがいかんなく発揮されている。

でも、まあ、「トゥームレイダー」と「Mr.&Mrs.スミス」を経て、アクションもお手の物、ソリッドに研ぎ澄まされた当時のアンジェリーナ・ジョリーが、マカヴォイをSMプレイばりにしごき、調教し、彼の秘めた才能が覚醒するという、魅力的な筋とキャラ設定の勝利だと思う。