次郎

トレインスポッティングの次郎のレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.6
学生の時以来の再鑑賞。ストーリー全然覚えてないなーと思ったら実際あってないようなヤク中映画。ドラッグにひたすらのめり込む前半からレイトン心機一転、社会復帰しようとするタイミングで時計の針がぐっと現在に進むのが印象的で、クラブ・ミュージックの選曲にそれが如実に描かれてた。
「セックス・ドラッグ・アンド・ロックンロールなんて言うけど、セックスやロックは相手がいる。その点ドラッグは一人でも楽しめるものなんだ」なんて薬物依存症の患者の言葉を思い出す、スタイリッシュ虚無な映像。90年代の英国はクール・ブリタニア真っ盛り、ポップな文化の絶頂期なんだけど、こんなどん底な作品が象徴的に扱われるのもまた英国らしい。イギー・ポップ・アート・ルネサンス、チューズ・ユア・ライフ。虚無と仲良くダンスしよう。
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