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ユンボギの日記の教授のレビュー・感想・評価

ユンボギの日記(1965年製作の映画)
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個人的にくだらないお喋りに興じて時間をロスしてしまい日課としての映画鑑賞を犠牲にしてしまい帳尻合わせで今朝方、息を潜めて鑑賞。

とりあえず観ておく。時間も短いしという不純な感じ。

さて。本作は写真とイ・ユンボクの日記の朗読によって構成、という「実験作」。
取り立てて高揚感もなく、まさに実験なんだという部分を楽しみつつ。
その実験性故に、内容が入ってこないとも感じる。

しかしここでも。大島渚なりの「映画」感覚とドキュメント性と「政治言語化」が行われる。

この時期の実験とは、まさにこれまでの作品群と同じく解体しつつも映画であろうということに、大島渚は自覚的であったことがユニークでもあり、やはり映画監督なのだなぁと思う。
個人的にはそういう意味で、監督として評価が確定してもいて…それ以上の刺激は感じないが、これも映画である、ということはいつも、受け止めようと思っている。
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