うーら

アメリカン・ビューティーのうーらのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
3.6
公開当時に観て以来、久しぶりの鑑賞。

一見幸せそうに見える普通の家庭が崩壊していく過程を描いていて、なんとも後味が悪いのは印象変わらず。
リストラ、小児性愛、ドラッグ、同性愛、不倫、盗撮、虐待・・・
登場人物がみな現代に潜む闇を抱えている。

官能の象徴「バラ」とともに登場する、全てを兼ね揃えた(ように見える)アンジェラでさえ実はコンプレックスを抱えている。
結局いつの時代も悩みがない人なんていないのだろうなあ。

当時は「アメリカ社会の闇」と捉えていたところが大きくあまりピンとこなかったけど、改めて観てみると今ではアメリカに限った話ではないなあと思う。
時間をあけてみても後味の悪さは変わらなかったけど、こういうテーマは見慣れてしまった感があるかな。

それにしても、ケビン・スペイシーはだいぶ印象変わってしまったよね。
今思うと結構リアルだったのだなーとなんとも残念な気持ちになった。