うーら

なぜ君は総理大臣になれないのかのうーらのレビュー・感想・評価

4.0
衆議院議員小川淳也を17年追ったドキュメンタリー。

監督は初めて小川議員に会った時
「これだけ真っすぐに『社会を良くしたい』と言える人がいるんだ」と衝撃を受けたそう。

また、ただただこの国を良くしたいと奔走する姿に「こういう人に政治を任せたい」と思うようになったとも語っている。

印象的だったのは、
「僕は政治家になりたいと思ったことが一度もないんです。〝政治家にならなきゃ〟なんですよね。
やらざるをえないんじゃないかという気持ちが根っこにあるんです。
政治家がバカだとか、政治家を笑ってるうちは絶対にこの国は変わらない。
だって自分たちが選んだ相手じゃないですか。」

本当にそのとおり。
日本は特に当事者であるという意識や関心がない人が多いと思う。
私自身、関心が薄かった張本人とも言える。
当たり前だけど、有権者が関心を持たなければ何も変わらないんだよな。

作中、初当選の頃から今に至るまでどんどん悲壮な表情になっていく様子や、出馬当初反対だった家族が一丸となって応援していく様子は涙がでた。
結構本気で泣いたかも。

真面目で実直というだけで渡っていける綺麗な世界ではないだろうけど、こういう人に舵を取ってもらえたらと思わずにいられない。

これを見たら政治に関心を寄せる人ふえるんじゃないかなと思う。

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【小川議員プロフィールメモ】
1971年香川県高松市生まれ。
東京大学法学部卒業。
1994年現総務省に入省。
2003年民主党公認候補として衆議院選挙出馬(32歳)
2005年総選挙(比例復活)で初当選。
2009年民主党政権で総務大臣政務官を務める。

現在は民主党→民進党→希望の党を経て無所属。
立・国・社・無所属フォーラムに属し、立憲民主党代表特別補佐を務める。
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