フリーアズアバード

アメリカン・ビューティーのフリーアズアバードのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.0
最初に観た時 自分は31歳。主人公の事を哀れむ視点でしか見ていなかった記憶。そして50歳近くなり改めて観ると、哀れむどころか「自己犠牲によって得られる均衡」って今の社会に少なくないんじゃないかって共感の念の方が多く、その均衡が何かのきっかけで崩れた時、その人は幸せかどうか聞かれて 何て答えるだろう…って 考えさせられたりして 凄く心に刺さりました。ストーリーの運びとは逆に前半は少し痛い気持ちで、後半はむしろ安堵の気持ちで観ていました。タイトル名になっている薔薇の使い方なんかも含めサムメンデス監督は細かい所までブラックユーモアに富んでるし、キャストの演技、特にアネットベニングに拍手です。