けえいち

アメリカン・ビューティーのけえいちのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

親になるとか、家族を維持するとかって、本当に難しいと思い知らされる作品。
とにかくアメリカの家族の闇を詰め込むだけ詰め込みました!みたいな話。
この作品で最も罪深いのは誰?と聞いたら、多分答えはバラバラに分かれるだろうな。

仕事辞めて吹っ切れてからのレスターが結構好き。
キャロリンと浮気相手にバーガーショップで投げかける言葉とか面白かった。
娘の友達と最後までいっちゃうのかと思いきや、理性で留まる所も、彼の性根の優しさや真面目さを表してると思う。
というか、レスターってセブンの犯人役の人なんだ!!言われてみれば!!

お隣さんのリッキーの母親が生気の抜けた感じなのは、父親にDVされてるから?と思いながら見てたんだけど、最後の伏線(父親が本当はゲイのため、仮面夫婦だった?)が原因でもあるのかなーと思った。

皆ボタンを掛け違いながらも、それぞれ家族を見捨てきってはいないのに、大切さに気づくのは全部失った後。
最後に奥さんがレスターのクローゼットの中にある服を抱き締めながら号泣するシーンがそれを象徴してて切なかった。
けえいち

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