「アメリカの幸せの模範解答」な生活を送っていたけど、
冷え切っていて全然幸せじゃなかった一家が、
それぞれ「運命の人」と出会って、狂いまくって、
めっちゃサイコになって、どんどん幸せになっていく映画。
(ラストのお父さんは幸せのカンスト状態。。。)
今まで見てきたどの映画にも似ていない、圧倒的なユニークさがある。
単なる家庭崩壊ものでは決してない。
あえて言うなら恋愛群像劇だが、「本当の幸せとは何か」「本当の自分で生きるとはどういうことなのか」といった、スピリチュアル的・哲学的要素がとても色濃い。
コメディ、ミステリー的な要素も内包している。
とにかく、ジャンルでくくるのが非常に困難。
最初は面白さがわかりづらいけど、
進んでいくに連れてどんどん愉快なシーンが増えていって、
爆笑しながら見てしまった。
そしてラストの気迫と盛り上がりはマジで異常レベルだし、唯一無二。
こんなにロマンティックな映画はそうそうない。
妄執的かつ文学的な雰囲気が大好物の方にガチでおすすめ。
「自分の本当の姿」に気づいていくことは恐ろしいことだけど、やっぱりとても素晴らしいことなんだと実感させられる。
そういう「より良い生き方(Well-Being)」に興味ある方にも、これは響くと思うなあ。
マジで「私のために制作してくれたんですか」って思うくらい、観て良かった映画だった。。。
観る人は結構選ぶかも。
前提として、今の時代にはもう撮影できないかな〜ってくらいのコンプラ感が端々にあります。
それから、舞台が「アメリカ」というところが作品のキモになってる感があるので、
アメリカアレルギー(私がよく使う「ロンドンフェチ」の新たな類語)の方とかは微妙かもね。
逆に、アメリカ好きな方は秒で観たほうがいい。
あとは、ここは重要だけど、ロマンティックな感性がないキッズには全く意味がわからない映画だと思うよ。
(アマゾンレビューさらっと見たら、とんちんかんなこと言ってるレビューばっかで笑った。)