にょこ

恋におちたシェイクスピアのにょこのネタバレレビュー・内容・結末

恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

スランプ中のシェイクスピアが、女王に献上する喜劇を描く途中、ヒロイン・ヴァイオラと出会い、劇場との揉め事やヴァイオラのお見合いなどを絡め、さながらシェイクスピア劇を見ているような気分になれる史劇。


シェイクスピア節を最初から最後まで楽しむことができるのでシェイクスピアに詳しい人ならより楽しめるでしょうね。
脚本も素晴らしく、テンポがいいので、シェイクスピアをわからない人でも、楽しめる映画です。

演技の上では特にジェフリーラッシュとジュディデンチが素晴らしかった…
グウィネスパルトロウはもちろん,音楽、セリフ、キャラクター美術、衣装、全てが楽しく美しかった映画。

ローズ座とカーテン座の競い合いの関係良いですね。
こちらは劇場を提供する、では自分たちは役者を。と行って同盟を組み、ジェフリーラッシュが涙ぐむシーンや『何故だかうまく行く』っていう台詞も大好き。
ヴァイオラが女性のお辞儀をしながらも、男性のお辞儀をするよう間を与えるエリザベス女王も好き。粋な人ですね。
ジュディデンチが8分間の出演シーンで賞を取ったのも納得の演技でした。
あとは、守銭奴のようで実は演劇が大好きなオーナー。愛嬌があって憎めない。台詞早とちりのシーンも大好きです。

と、大好きなシーンがたくさんあって、エンターテイメントとしても楽しめ、シェイクスピア史劇としても楽しめ、いつ観ても大満足な映画です。

トマスケントを男装ってバラした子も実在した小説家らしいです。
なんか残酷な作品を書くのだとか。
にょこ

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