けーはち

ボルベール <帰郷>のけーはちのレビュー・感想・評価

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)
3.2
細すぎるため付け尻を付けて肝っ玉カーチャンを演ずる美女ペネロペ・クルスと母と娘3代のヒューマンドラマ。本作では男はどうでも良いゴミカスみたいなヤツしか出なく扱いも極めて軽く、娘が旦那を🔪……で重大事件のはずなのにその後「映画の撮影隊が来て料理の注文で大忙し」だの「死んだはずの母が生きており主人公から逃げ隠れ」だの、何だかシチュエーションコメディみたいな感じに紛れてしまい、最終的に女系世代間のドラマに落ち着くのである。父親のせいで未婚の妊娠のあたりは聖母マリアの処女懐胎にも似たタブーの倒錯性があるが、スペインはカトリックでもマリア信仰の国であり、高らかな女性信仰、女性讃歌の一作だと捉えれば良いのだろう。

ところで、ペネロペ・クルスが歌うシーン、佳境で美しいのに斜視で目が正面向いてない所ばかり気になってしまう😅