あまのうずめ

恋文のあまのうずめのレビュー・感想・評価

恋文(1985年製作の映画)
3.5
美大出の教師竹原将一は編集者で妻の郷子と息子優と暮らしている。将一は酒を飲んでは問題を起こし警察の厄介になっては郷子に迎えに来てもらっている。将一は白血病で余命半年の昔の恋人田島江津子を支えたいと言い家を出る。


▶︎同名小説の映画化。命短い元恋人に走った将一も大概だがそれを許した郷子も、10年前の恋人に会いに行って看病される江津子もどこか心のタガが外れてて三人の均衡を保っている。

子供なりの理性を保っていた優が一番正直で大人だった。ショーケン、倍賞美津子、高橋惠子の中に入ってもその演技は負けていなかった。

伸びのある演出に演技の他、シーレのポスターを含んだスケッチや窓ガラスにマニキュアで描いた絵等も印象的で構図や寄った映像も良かった。

小林薫がちょい役で出演してた。