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陽気な殿様のmitakosamaのレビュー・感想・評価

陽気な殿様(1962年製作の映画)
3.6
スカパーにて。雷様がフランクな殿様としてそのイケメンぶりを大いに発揮する映画。

“榊原の息子”として位の高い若様だが、知的好奇心が旺盛な上に庶民の生活にも遠慮なく溶け込むコミュ力の高さ。しかも物腰が柔らかい上に、剣の腕も立つという。
このキュートな若様っぷり、当時のお姉様がたは目が♥︎になってスクリーンに釘付けだったろうに。

そんな若様なので幼友達の大工二人を連れて旅へ。お付きの家老らも物わかりが良いので若様に言いくるめられちゃう。

旅の途中もイベント盛りだくさん。
まず、若様と同門だった剣客が辻斬りやなんやで殺し回っているいる男とのからみ。
さらに敵討ちを狙う女に合い、城に匿われているのを引き渡す役を引き受ける。

さらにさらに、浜松では関ヶ原での徳川家の隠し財産の存在が発覚。その地図を娘の身体に刺青したという設定!
ゴールデンカムイじゃん!!!!!!(笑)

敵討ちの引き渡しのために強硬手段でお姫様を誘拐し、人質との交換を交渉。無茶苦茶だ。
ここで若様と意気投合する可愛らしい姫様(坪内ミキ子)。初々しい二人がとても愛らしい。

何よりも雷様の醸し出す雰囲気のなんと上品なことよ。台詞の端々まで小粋で上品さが滲み出る。
若かりし雷様の良い所が遺憾なく発揮された作品。

敵となる剣豪が2人いて、その辺がちょっと話しのブレになったのが少し気になるくらいかな。
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