一人旅

戦略空軍命令の一人旅のレビュー・感想・評価

戦略空軍命令(1955年製作の映画)
3.0
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
アンソニー・マン監督作。

空軍復帰を遂げた野球選手とその妻の葛藤を描いた航空ドラマ。

『ウィンチェスター銃’73』(50)、『グレン・ミラー物語』(54)の名匠:アンソニー・マンが監督を務めた航空ドラマで、空軍大佐の肩書きを持つ名優:ジェームズ・スチュワートが主人公を演じ、ハスキーボイスが印象的なジューン・アリソンが身重の妻を演じています。音楽はヴィクター・ヤング。

セントルイス・カージナルスのベテラン三塁手:ダッチに空軍復帰の招集がかかる。空軍に新たに創設された「SAC」(戦略航空軍団)に配属されたダッチは、いくつもの特殊な訓練を終え、アラスカ往復飛行、グリーンランドへの耐寒試験飛行、そしてアメリカ本土から日本の横田基地を目指す長距離飛行に挑んでゆく―という航空物で、不本意ながら空軍復帰を果たしたダッチと彼の空軍引退を切望する最愛の妻:サリーの夫婦関係を軸に活写しています。

空軍組織の一部門である「SAC」の名称をそのまま映画名に採用した空軍宣伝映画の向きがある“航空+夫婦愛ドラマ”の佳作で、空軍全面協力により実現した迫力万点の航空映像が最大の見せ場となっています。主人公が搭乗する巨大爆撃機:B-36とジェットエンジン搭載の最新鋭爆撃機:B-47が実機で登場、滑走路からの離陸シーンや飛行シーンを実機による本物の映像を駆使してじっくり見せてくれます(エンジントラブルによる胴体着陸シーンはさすがにミニチュア撮影でしたが…)。
一人旅

一人旅