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コヴェナント/約束の救出の一人旅のレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
5.0
ガイ・リッチー監督作。

イギリスの俊英:ガイ・リッチーがアフガニスタン紛争を題材に描くアクションスリラーの力作で、ジェイク・ギレンホールがアフガン人通訳救出のため孤軍奮闘する主人公を演じます。

2018年、アフガニスタン紛争に派遣されている米陸軍のジョン・キンリー軍曹は、現地で雇ったアフガン人の通訳:アーメッドと共にタリバンの爆弾工場の捜索に当たっている。ところが、その道中、タリバン兵の急襲に遭いジョンは重傷を負ってしまい、残されたアーメッドはジョンを荷車に乗せて自力での脱出に成功する。やがて母国アメリカの病院で目を覚ましたジョンは、アーメッドが現在もタリバンに追われており、妻子と共にアフガニスタンのどこかで逃亡生活を送っていることを知る。ジョンはアーメッドとその家族を救出するため単身で再びアフガニスタンの地に降り立つ…というアクションスリラーで、自分の命を救ってくれたアフガン人通訳への恩義に報いるため、危険を承知で彼らの救出に挑む米兵の戦いをスリリングに活写しています。

広大な山岳地帯を舞台に繰り広げられる主人公vsタリバンの戦いを描いたアクションスリラーで、急斜面を駆け下りながらの逃亡劇や執拗に追ってくるタリバン兵との熾烈な銃撃戦等、スリリングで緊迫感に満ちたアクションシーンに手に汗握りますし、主人公の軍曹と現地通訳との信頼と絆がひたすらに恰好いい漢気映画となっています。

主演のジェイク・ギレンホールが相手への恩義に報いるため死力を尽くす軍曹を気迫の表情で力演していますし、相手役のダール・サリムは6歳の時にイラクからデンマークに難民として渡った自身の生い立ちが本作の役柄と重なります。
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