ゆ

ネバーエンディング・ストーリーのゆのレビュー・感想・評価

3.8
世界が無に包まれていく、後半にいくに連れてその意味がわかってきておもしろかった。
夢を見ないこと、希望を持たないこと、本や映画などのイマジネーションの世界を現実と切り離してしまうこと、物語を忘れてしまうことが無であり、イマジネーションの世界であるファンタジアが崩壊していく理由なんだねぇ。
夢を見ることも大切だけど、いつしか現実しか見れなくなった大人にも、言えることなのかもと、この歳で鑑賞したからこそ感じました。南の指南所?が自分を信じないものを排除していくのも、見かけだけ取り繕ってもダメっていうのも、大人だからこそ染みる気がする。
小さい頃に見ていたら、また見方が違っただろうな〜。
ファンタジアの物語を読んでる、子供の話を見てる私たち、というメタ視点が重なる構造もうまい。
ネバーエンディングストーリー、私たちが夢を見続けていれば、物語はいつまでも終わらないのよね。
ゆ