きゅうりのきゅーたろう

陽はまた昇るのきゅうりのきゅーたろうのレビュー・感想・評価

陽はまた昇る(2002年製作の映画)
3.8
1970年代、日本ビクターの開発部門に勤める加賀谷はある日、横浜工場にあるビデオ事業部への異動を命じられる。事業部長となり立て直しを期待されての抜擢だったが、下火中の下火だったビデオ事業部への異動は実質の左遷だった。しかし、加賀谷は諦めず事業部をまとめ、やがて世界規格ともなったVHSを生み出すのだった…というお話。


今日日流行らなさそうなモーレツお仕事ものなんですけど、西田敏行が沁みるし、何かに情熱を注ぎ、ぶっ壊れそうになるまで賭けることの美しさを教えてくれる良作でした。

ジョブローテーションが上手く噛み合っていく経過もワクワクしますし、インターネットが普及していない時代の足と情で稼ぐ仕事のスタイルが今よりもずっと人間味があって楽しそうだなって感じ。

うーんポイントを挙げるとするなら、VHS開発のブレイクスルー的な描写が欲しかったこと。
急にポンと出来た感があったので、もうちょい尺延びても何かしらヒントを得る描写やきっかけを描いてほしかったなあ。

VHSでしか見れない見たい映画が結構あるのにVHSも再生機も無い、、、