ゆべし

召使のゆべしのレビュー・感想・評価

召使(1963年製作の映画)
3.0
ジョセフ・ロージーはどの作品も外れなし。過小評価されている監督と改めて思う。更にヤバい中年を演じさせたら最高なダークボガート主演なのでかなり楽しめた。60年代初期のロンドンの金持ち独身貴族の暮らしぶりを淡々と上品で洗練されたモノクロ映像で描く。物語は「パラサイト」的な展開にドキドキするが、鉢合わせ修羅場の後は、主従関係が曖昧化して精神依存と崩壊の過程を描く内的心理サスペンスに。ロージーは脚本ハロルドピンターとの組み合わせがやはり一番面白い。
主人公トニーが訪れるカフェの後ろでギター演奏しているのはなんと英国フォークギターの名手Davy Graham! クレジットも無いけど映像で観れて嬉しかった
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