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「召使」に投稿された感想・評価

Scratchy

Scratchyの感想・評価

5.0
レストランの客の会話が後ろでずっとどうでもいい話してんのといい、ビッチ呼ばわりされる電話待ちの女たちの足もと、ギスギスしたポンチョのくだり、なんかおかしい。婚約者ウェンディクレイグの裾と襟ぐりかわいいニット。投げる雑巾の速さにも驚いたけど、ジェームズフォックスとダークボガードのボール投げ。理不尽な主従関係の緩衝地帯は階段。どっからどうみてもメイドが務まりそうにないサラマイルズが誘惑するとこも素敵だけど執事顔負けの立居振る舞いなのに女使ってアル中にして抜け殻にする寄生虫ダークボガードがやっぱすごい。
赤狩りでアメリカからイギリスに亡命し「恋」(1970)でパルムドールを受賞したジョゼフ・ロージー監督の中期作。日本ではATG配給で1968年に公開。

ロンドンの青年貴族と雇われた召使の人間関係が変化していくアート系サスペンス。後の「できごと」(1967)「恋」に続くハロルド・ビンター脚本による英国上流階級腐敗3部作の1本。

以前から気になっていたロージー監督作品を初鑑賞。スタイリッシュな映像や人間関係の闇を感じさせる演出はポランスキー監督を連想。「パラサイト 半地下の家族」(2019)が話題になったときに、元ネタとして「下女」(1960)と共に挙げられていたとのこと。それらの作品よりも召使の描き方がサイコパス的で不気味。洗脳されていく青年貴族がそれほど悪い人間ではないので召使の陰湿な悪が目立ち、サイコホラーな印象が強く残るコワい映画だった。
ねこ

ねこの感想・評価

3.6
ダーク・ボガードの瞳がたぶらかす
真摯なようで胡散臭く、わきまえているようで図々しい
思えば最初から、主導権は彼の手中にあったのだ
堕ちるのも爛れるのも自由
あの婚約者では、きっと物足りないだろうから
風ノ助

風ノ助の感想・評価

4.0
遺産で暮らしている若い貴族のトニー
身の回りの事が何もできないので男性の召使バレットを雇う
バレットは従順で家事をそつなくこなすのでトニーのお気に入りとなる

トニーのバレットへの依存はじわじわと進んでいき、バレットはトニーの婚約者を追い出して妹を住まわせたり街で知り合った女を連れ込んで騒いだりと好き放題に振る舞うようになる

ほぼ屋内だけの撮影で閉塞感があるのに鏡や影を効果的に使った面白い演出をしているので観ていて楽しい
ソファで愛し合う時の構図とカメラワークは斬新だった

出会いから不穏な雰囲気が出てたけど立場が逆転してからの二人のかくれんぼや階段プレイにはドキドキさせられました♡
A

Aの感想・評価

4.2
何となく気になって見始めたら思ってた以上に精神を削られる作品だった。

主人の留守中にやりたい放題やったり親しい人間を雇わせたりじわじわ屋敷を侵食していく感じがパラサイトっぽい。

バレットとヴェラの悪事がバレたシーンで普通なら怒鳴り散らしそうなのに項垂れることしかできなかったのはそれだけバレットを信頼していたからなんだろうな。

あとこのシーン、バレットが影でしか見えないところがめちゃくちゃ良い。

バレットが去ってスーザンとも距離を置きめちゃくちゃ荒れた生活をするトニーを心配した矢先、バーでバレットと再開して嫌な予感しかしなかった。
バレットはどの口で言ってんだって感じだけどトニーはバレットしか縋れる存在がいないんだろうな。

二度目の主従関係は完全にバレットの方が上に見えるしどんどんめちゃくちゃになっていくトニーが見てられない。

スーザンが救ってくれることを期待したけどもう手遅れなくらいトニーは堕ち切ってしまった。

ひたすらバレットとヴェラが不快なんだけどトニーにとってはこれが幸せなのかもしれないな。
とても広いとは言えない屋内空間しか出てこないのに鏡、扉、階段、光、影、演出の基礎的なもんもここまで使いこなし倒すとここまで豊かな空間になってサスペンスに磨きがかかるのか
大胆な省略、急に仲良くなって全力でかくれんぼしてて笑った
tk

tkの感想・評価

3.5
Blu-rayを入手したので視聴。
ダークボガードの演技が素晴らしい。
Shino

Shinoの感想・評価

3.9
生活力がほぼゼロの男が召使を雇い始め…と何となく想像がつくお話、割とシンプルですね(*≧∀≦*)

取手を付けた様な演技と胡散臭い雰囲気の中でやりたい放題の召使と精神崩壊していく主人公の姿がホラーに近い、というかほぼホラーですね。
次はどんな事が起こるのだろうという変なワクワク感があり、ここ最近なら半地下家族の映画に近いですかね♪
ジョセフ・ロージー監督×ダーク・ボガード&ジェームズ・フォックス主演。
アフリカから帰国したばかりのトニー。引っ越してきた高級アパートは家具もなく、改修の必要があった。貴族階級で悠々自適なトニーは家事が苦手で召使を雇おうとしていた。そこへ面接に来たのは中年でルックスの良いバレットという上品な男。すぐに気に入ったトニーは、住み込みでバレットを雇い、家事全般から身の回りの世話まで任せるようになる。トニーの婚約者スーザンはバレットを訝しみ、クビにするよう頼むが、そんな要求は受け入れられない程、替えのきかない存在になっていた。バレットは妹のヴェラを呼び寄せ、メイドとして共に働くようになるのだが…。
「地獄に堕ちた勇者ども」「愛の嵐」でダーク・ボガードにはまった頃に鑑賞して、更にどハマリしてしまったミステリーの名作。SMと同性愛をバックグラウンドに忍ばせた人間描写がゾクゾクする程スリリングで、自分は大好物です。トニー、バレット、スーザン、ヴェラの四重奏のような前篇は英国らしい上品な演出が光りますが、バレットのある告白からの後篇は退廃的で扇情的な世界観が広がり、もうたまらん。トニーとバレットの出逢い…面接で何人も断ったのにピンときてすぐに雇ったわけで…ハッキリ言葉にはしなかったけど…「料理以外にも君には…」絶妙な間と2人の視線…お互いに感じるナニかがあったのでしょう。きっと。後篇では包み隠さず、服従関係の逆転、SMの淫らな官能が露呈されていきます。バレットがどのタイミングで企んだのかが謎…目的はハッキリしてると思いますが、そこに愛情があったのか…そのあたりの隠された表現が、本作の中毒性なのかな、と思ってます。
主演のダーク・ボガードは、ヨーロッパ作品にこだわり続けてきたレジェンド的英国俳優。ジョセフ・ロージーとは公私に渡る長い関係を築き、彼との出逢いが甘い二枚目から演技派へ脱皮させたと言われてます。本作の腹に一物抱えた大胆な人物表現はあまりにも素晴らしく、以後度々性的に倒錯した役柄をこなすようになり、一部?で熱狂的支持を集めました。対するジェームズ・フォックスは、この時点ではほぼ新人でしたが、既に大活躍していたボガードとワンシチュエーションのような場面でも、臆せず見事な力演。ボガードとタイプの異なるルックスも絶妙にマッチしてました。ヴェラ役のサラ・マイルズもほぼ新人で、こちらはコケティッシュでビッチなキャラを厭味っぽく好演。2人共その後も活躍し、ロージーの先見性を感じさせます。
だい

だいの感想・評価

2.3

このレビューはネタバレを含みます

金綺泳監督の「下女」を下敷きにしたのかな?
と思ったけど、
原作が1948年の本だからたぶん違う。


バレット役のダーク・ボガード、
初めて見る人だけどグレン・フォードにめっちゃ似てる!
と思って調べたら、
「兇弾」にも出てたらしい。

全然印象に無いぃぃぃ!



ストーリーは、
メンタル激弱の情けない系あんちゃんと、
偉そうなサイコパスおっさん。
二人が奏でるハーモニー!

ぼくの苦手なやつ。


「彼女が悪いんです!二人とも騙された!」
って、

お前がまず主人を騙したんじゃぁぁぁぁ!!!!!!


マトモなのがスーザンしかおらん…
って思ってたら、スーザンも最後おかしくなっちゃった!
かなしい!

ってかあれ何でおかしくなったん??



そもそもトニー生活能力なさすぎワロワロなんだけど、
貴族なんてそんなもんなのかもなー。

という風刺映画なのかもとも思ったのである。
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