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パーマネント野ばらのからあげのレビュー・感想・評価

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)
3.7
高知県海沿いの田舎町、
パーマネント「野ばら」という町の小さな
美容室を中心とした、現実に転がっている
ような浮いた話や殺伐とした話の中の
影にある思い遣りや優しさが沁みる物語。

男運が無い野ばらのお客さんたちの人気の
髪型は”パンチ”で男性パンチの女性版の髪型

髪にパーマネントをあてながら様々な話を
するお客さんたちの話には幸せや女の負けて
はならない意気込みで溢れている。
戦場の中にある癒しの場でもあるのが
パーマネント「野ばら」だ。

野ばらで母親の店を手伝う娘のなおこは離婚し
て小さい娘を連れて実家に戻っていた。
なおこには密かに付き合う好きな男性がいた。
しかし、男性と会っても不思議な別れ方があっ
て‥

作品の核となる展開に主人公なおこの心の寂し
さが多きく関係しているのが切ない。

人と人の関わりの中にある
認めてあげる温かさと優しさの描き方が
素敵すぎる。



俳優陣が話す台詞の言葉のアクセントは何処
なんだろう〜?
なんか関西に近いような感じがした。
高知県なんだ〜高知の言葉をはじめて聞いて
ちょっと感激だった!


余談ですが。。
海のある街から少し前に引っ越して来た。
海がある生活を知ったら、海のない日々に息苦
しさを感じてしまう日々があって‥

少し前まで美容室で担当していてくれた沖縄県
糸満出身の男性に『海がない町って、息苦しく
感じませんか?』と聞いてみたら
「すごく息苦しいですよね。」と答えてくれた。

現在彼は沖縄県に帰り自分の美容室を持つため
に頑張っているそうだ。
もう髪を切ってもらうことはないんだけれど、
影ながら心の中で声援を送りたい。
『がんばれ!』
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