Torichock

ムカデ人間2のTorichockのレビュー・感想・評価

ムカデ人間2(2011年製作の映画)
3.4
「THE HUMAN CENTIPEDE 2/ムカデ人間2」

で、そのまま2へ突入。

映画自体は、モノクロ(血だけカラーとか、ふざけてるよな)に統一されゴダールのような崇高な美しさまでステージアップ...何てことは1mmもなく、モノクロにしたからという免罪符で、やりたい放題の見せ物残酷描写メガ盛り。
話も、"ムカデ人間"を見てオナニーをする、見た目も中身も放送事故レベルもの、ガチでやばいマーティンくんが、

"お、お、おれも、ムカデ人間作ってみたいだぉ!"

と、一作目"ムカデ人間"が映画だということを忘れて、人を拳銃で脅して無理やり倉庫に連れてきて、外科医の技術もないのに、木工ボンドとホッチキスで12人の老若男女の口と肛門を連結させていくんです。
それを見て、泣くんですよね。

歓喜マーティンくん。
うん、よかったねぇ。

基本、マーティンくんはすぐ泣く。それもいい、キモい、キモくて最高やで!
さらには、"ムカデ人間"の主演女優を連れてきて、リアルにムカデの列に加える。
まるで、自分のサッカーチームに、引退した選手を入れて喜ぶファンの鑑のようなマーティンくん、よかったねぇ。

最後は、12人連結したムカデ人間の最後尾にいる女の子を、大仁田厚よろしく!粒子鉄線のようなペニスサックをつけたままレイプする。
痛い痛い痛い...

マーティンくん、よかったねぇ。

これは、残酷映画です。
でも、"ムカデ人間"特に2を見て、気持ち悪いと怒らないでください。
これは、ハゲでデブでチビで気持ち悪いマーティンを虐げてきた社会や家族、世界が生み出した復讐劇なのです。
特にあの刺青野郎はざまぁです。

この復讐劇に、僕は品行方正を出された方が冷めてしまう。
どこまでも下劣で汚く気持ち悪かった、2の方が良いし、後味が悪くて良かった。
とはいえ、さすがにマーティンくんのルックは...笑
もう二度と観たくないくらい醜い...
とか言ってる僕も、ムカデにされてしまうかもね。

とにかく、もう観たくないと思えるほど、気持ち悪くて痛くて下劣で最低だからこそ、このムカデ人間は意義があるんじゃないのでしょうか?
という意味で、2の方が好きだし、3も楽しみなわけですね。

まぁ、オチにはがっかりしたけどね。
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