ないで

夫たち、妻たちのないでのレビュー・感想・評価

夫たち、妻たち(1992年製作の映画)
3.5
ウディ・アレンとミア・ファローが演じるゲイブとジュディ夫妻は、友人夫婦の離婚を知って彼ら以上に動揺する。ジュディはシングルになった友に自分が気になっていた同僚を紹介し、大学教授のゲイブは学生の小説に興味を惹かれて声をかける。

90年代のニューヨークを舞台にした「夫たち、妻たち」の話、ただそれだけなのですが、所々予想を超えたツイストをかけてくるところはさすがのウディ・アレンでした。

ゲイブが接近するお嬢様女子大生のレインは、なんと若干二十歳にして父親世代の男性を次々と虜にしてきた魔性の持ち主。更に作家志望なだけあって「私は彼らが失った夢と青春の象徴に過ぎないのよ」と自己分析も完璧。彼女の男性遍歴を聞かされている時のゲイブの無表情には笑うしかない。

ジュディが仲介するマイケルにも明らかに非現実独身男性みたいなおかしさがあるのですが、とにかくこのレインと彼女のモヤッとした彼氏を20年後にセレーナ・ゴメスとティモシー・シャラメで再現したんかいってツッコミが途中から自分の中で止まらなくなって困ってしまいましたよ。
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