ないで

希望の灯りのないでのレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
4.2
高速沿いの大型スーパーに雇われた無口な青年クリスティアン。全身にタトゥーを入れた訳ありらしい彼だったが、飲料部門の責任者ブルーノの元でフォークリフトの運転を習い、徐々に自分の居場所を見つけていく。

舞台はコストコみたいな倉庫兼店舗の大型スーパーで、東ドイツ時代には大型トラックの流通拠点だった建物。ベテランの従業員たちは狭い通路でフォークリフトを自在に使いこなしている。ちょっと不器用そうなクリスティアンが運転を習得していく様子を軸に、不幸な結婚をしているらしいマリオン、トラックドライバー時代の郷愁に生きるブルーノら従業員たちとの交流が描かれる。

主にフランツ・ロゴフスキを眺めたいわーと思って観ました。イヴにマリオンと手を握り合うシーンには崇高な美しさを感じてしまった。誰かと身を寄せ合う姿が特に印象的な俳優さんだなと思います。

ブルーノさんは職場では良いおじさんだったけど、もしかして自分の妻のことは幸せに出来なくて、クリスティアンとマリオンに色々託すところがあったのだろうかとも思いました。
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