おたしん

アバウト・シュミットのおたしんのレビュー・感想・評価

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)
3.6
おじいのロードムービー大好きなので無条件で高評価しちゃいます。
長いようで短い旅路はこの歳になってでも学びがあったようでした。

有名企業で役職につき定年退職。
お金も時間もたくさんある生活が始まったというのに何だか虚無感。
そこで急すぎる妻の死。
途方に暮れて旅に出る。

途中で出会った別のキャンピングカーの夫婦。
奥さんの言ってたことが全てかもしれない。
妻を失った悲しみではない何かが心の奥底にあって寂しさや怒りや孤独を対処しきれていないが故に表向きはポジティブに見えるけど素直になれてはいない。

みなさんのレビューを見て"必要とされているかどうか"ということがテーマの1つだったかもしれないと思いました。
それこそがポッカリ空いた穴だったのかな。

色々考えた上での結婚式でのスピーチは良かった。
本音か建前かは分からないけどね。
結局は娘を思う1人の優しい父親でした。
シュミットの何かが変わってればいいな。

そしてラスト。
絵にも涙にも感動しました。
必要とされたい役に立ちたいってのが人間なのかな。
後悔しないように自分の人生を見つめ直そうと思いました。


シンプルすぎるジャケットで見るの決めちゃいました。
ジャックニコルソンって悪役が似合うスーパー頑固じいさんなイメージが勝手にあったけど笑った顔や穏やかな話し方がとても優しい。
そう言われてみれば『最高の人生の見つけ方』もジャックさんでした。
キュートなおじいはほっこり必至です。

最新ウォーターベッドに苦戦するシーンが可愛すぎてそこだけでも見る価値あったw
長尺でありがとうございますw
『世界最速のインディアン』のアンソニーホプキンス思い出しちゃうw
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