アレクサンダーペイン監督。
保険会社でバリバリ働いていたウォーレン(ジャック・ニコルソン)は66歳で退職した。
退職後の生活に馴染めず、価値を見出だせない。
ある日、アフリカの子供たちを援助するプログラムを知り、6歳の少年ンドゥグの養父になり、彼に手紙を書けるようになる。
家族のことなどを正直に書いているうちに、だんだん怒りがこみ上げてくる。
その後も、もうすぐ結婚する一人娘にも煙たがられ、妻にもそっけなくされ、その妻も突然亡くなってしまう。荷物整理で妻と元同僚で親友と浮気していたことを知りショックを受けたり。
何もなくなったウォーレンはトレーラーハウスで旅に出る。
こうなってしまうと、自分はなんだったんだろうとむなさしさを感じます。
人生の生きる意味とはなんだったんだろうと。
人間は結局は人に依存して生きている。どんなに孤独が好きな人でも人と交流したい気持ちは本能的に持っているものなのだろう。だから寂しくなる。
何か1つでもいいから、生きる希望というものを持ち続けたい。それが他人からみたらくだらないものであっても、本人はそれを糧にして、励みにして生きていけるから。
まだまだ捨てたもんじゃない。そう思うことにした。
娘の婚約相手の実家を訪ねるんだけど、そこの家族がまた個性的で強烈で面白い。母親のロバータ(キャシーベイツ)が、さすがまた物凄いキャラ。このあたりから超コメディっぽくなっていき、笑えて、それもまた楽しい。
外の風呂に入っているニコルソンのところに私もいいかしらとボリューミーババァな裸を晒して入ってくるキャシー・ベイツ。やはりキャシーベイツは恐ろしかった。。好きな女優さんです(笑)
最後のシーン、うるっときた。
名優ジャックニコルソンの涙はほんとに感動的だ。
見終わったあと結構ほのぼのとした気持ちになり、いろいろ考えることがある、なかなかいい作品だと思う。