Jimmy

虚栄は地獄のJimmyのレビュー・感想・評価

虚栄は地獄(1925年製作の映画)
3.8
深川江戸資料館での「無声映画上映会」(3本立て)で鑑賞。弁士は山崎バニラさん。
本作は、内田吐夢監督のサイレント映画であり、後年の骨太な作品とは違った雰囲気のコメディ映画だった。

この映画、内田吐夢監督の劇場映画第1作目との説明あり。
また、内田吐夢監督も自ら劇中に出演していた。(バスの乗客として…)

「丸の内の丸ビルで仕事している」という夫、「秘書をしている」という妻の二人の物語。
ただ、このお互いに言っている仕事というのが微妙な感覚で、ちょっと見栄を張っている。[虚栄]
夫は、なんと丸ビル前で靴磨きをしていたのだった。そこを妻に見られて自殺を考える夫。しかし、死のうとしているのになかなか死ねないギャグが続く…(笑)
また、死のうとした夫が走って来たバスにハネラレようとしたところ、バスから出てきた車内勤務女性が妻だった…(笑)
「秘書」というのは「バスの運転手の秘書」という意味で使っていた。
互いに気まずい思いをした夫婦は……という娯楽作。

やはり、弁士付きで観るサイレント映画は素晴らしい。
Jimmy

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