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ストーカーのzowのレビュー・感想・評価

ストーカー(1979年製作の映画)
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静謐さと美しさが心地いい。
哲学的で難解だけど、癖になる。

自分の本当の願望は何だろう?生きているうちには分からない事なのかもしれない。

自分には登場するあの3人が一人の人間の中に内在する異なる面を担っている気がした。

他者の幸せのためにゾーンへの案内をしてはいるけど、その実報われない世界で唯一、自分が神になれる場所でもあって、それに固執する人。

自分自身が何を求めているのか、そして何を求めていないのか、その答えを探している人。

悪人の手に渡ることを恐れて、多くの人の幸せの為にゾーンを破壊しようとする人。

それぞれのキャラクターの独白も印象的だし、最後付近での3人が部屋の前で座り込んで、雨が降り、水辺にナットを投げ込むシーンは凄く良い…。なんかこうずっと観てしまう何かがあった。
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