このレビューはネタバレを含みます
健二は父に反対されながら給食費を月謝にピアノ教室に通う日々。父親はリストラされながらも家族に言えないでいる。兄は家族を、日本を救うという大義のもと米軍に入隊を決意。家族それぞれの秘密。その秘密を知る妻。
見つからなきゃいいという卑怯さが嫌いだと息子を叱る父親。自分に跳ね返る言葉。
人それぞれにもがみ苦しみ、叶えたいこともあり、上手くいかない人生があり、現実逃避をし、プライドが邪魔し虚勢を張り、恐怖心が真実を遠ざける。
強盗との邂逅を経て、人生を問う妻。
人生はやり直せるか。
「潰れちゃえ、そんな権威」
「自分は一人しかいません。信じられるのはそれだけじゃないですか」